法律家 橋本雄太郎より塾開催にあたってのメッセージ
第11回テーマ:「救急現場で対応に苦慮する年齢をめぐる諸問題」について
自分の生命、身体や治療方法の選択などに関して、自己決定できるのは何歳くらいからだと思いますか?
私がこのテーマを考える契機となったのは、今から40年くらい前に、エホバの証人の信者の輸血拒否事案が社会問題となり、厚生省にこの問題を検討する研究班が立ち上げられ、その末席を汚すことになったことでした。そして、その研究班で議論し学んだことを踏まえて、判例タイムズ、日本医事新報などに拙稿を執筆する機会を得、私見を述べさせていただきました。
その後、拙稿を引用して頂く先生方が続き、私見が結果的に多数説になっていった経緯があります。
基本的に、そこで述べた基準を考える際の論理思考は今でも変わらないと思います。
昨今の、成人年齢や選挙権年齢の引き下げや、心身の発達状況など40年前と周辺環境は変化してきていますが、生命、身体や治療方法の選択などに関する具体的な基準年齢は未だに変わっていないのではないかと考えています。なお、基準年齢に関する私見については、誤解を招かないために詳細な説明が必要なので別の機会に譲らせて頂きます(3月の「塾」では解説します)。
ところで、救急隊員の皆さん、救急現場で年齢をめぐる問題で苦慮した経験をお持ちですか?
3月開催の塾では具体例を基に対応するやり方を一緒に考えます
例えば、救急救命士の実施する特定行為に関して、「15歳以上である(推定も含む)」、「8歳以上である(推定も含む)」とマニュアルには記載されています。しかし、目の前にいる傷病者が、およそ15歳くらいであることは判別できても、意識レベルが低く、確認手段がなかった場合に、「推定を含む」と書かれていても、その適応年齢の幅は、どのくらいか不安ではありませんか。
実年齢が13歳であったときはどうですか?「推定を含む」の範囲に入ると思いますか?
92歳の傷病者が搬送中にCPAに陥った時に、どのように対応していますか?
3月の「プレホス寺子屋『橋本塾』」では、こうした「救急現場で苦慮する年齢をめぐる諸問題」について、ご一緒に考えます。是非ご参加ください。
《令和4年3月の詳細と申込みについて》
